拍手レス＆呟き

眷属とかそういう。
黙って立ってたら同族が（挨拶しに）寄ってくれば良いと思います。それなんてフルバ？
ワンクッション置いた方が良いかとも思ったんですが、リアルへびじゃないから大丈夫ですよね…？

＜追記＞
わーいW（旧）さんが上の絵に関連したこばなし書いてくれました！
ネタ話なので仰々しくするなと言われたのでこっちで。
へびかーわいいなあ！

　濡神はさんざん泣きはらした後の、涙の残る頬に手を当てた。
少し落ち着いてため息をついても、あらためて先程のことを思い出すとまたじわじわと瞳が潤んでくる。
「私ときたら、どうしていつもこうなのかしら……」
　膝にはた、はたと涙が落ちるともう駄目だった。頭上の空が暗くなる。濡神の心境をそのまま映してぽつりぽつりと雨が落ちはじめた。
「う……っく……」
　堪えきれずに一度しゃくりあげると、濡神は手で顔を覆って泣き出した。

＊＊＊＊＊

　叩きつけるような雨が濡神の周りに大きな水たまりを作る。長い髪がゆらゆらと大きな水槽のような景色の中で揺らめいた。震える細い肩を自分で抱きしめ、濡神は大粒の涙を零しながら声をあげずに泣き続けた。
　そのとき、濡神は自分に近づく気配を感じてふと顔を上げた。
　優美な水紋を残しながら進んでくるそれは、小さな小さな白ヘビだった。激しく叩きつける水滴に流されそうになりながら身をくねらせて泳ぐヘビを見て、濡神は急いで涙を拭う。
ヘビの周りから水が引いた。さっと雨が止み、ヘビを中心にざーっと音を立てて水がなくなる。濡神はヘビに駆け寄ってしゃがみ込んだ。
「だ、大丈夫……？」
　手を伸ばすと白ヘビは何でもないようにするすると濡神の腕に巻きついた。
「しゅるしゅるしゅー」
ちろちろと赤い舌を出して濡神の顔を見上げる白ヘビに、濡神は目を瞠った。
「危ないことしちゃだめよ。溺れてしまうわ。まあ……私は大丈夫かって？……わざわざ慰めに来てくれたの……」
「ふーしゅるしゅる」
　泣かないで姫神様、泣かないで姫神様、と一生懸命舌足らずに濡神を励ます幼いヘビに、濡神は花が綻ぶように微笑んだ。
「もう大丈夫よ。ありがとう……そうね、私にはお前達がいてくれるものね。落ち込んでばかりもいられないわ」

気がついたら空はすっかり晴れていた。

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「実は青い本の濡凍燃話の残された濡神のお話なのでしたーとか考えると楽しい」
だそうです。
そうね！いいねそれ！