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No.55 断神 NAME : LILY / TIME : 2007/05/19 (Sat) 00:18
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)

IMG_000055.jpg ( 27 KB ) by Unknown 「ところで、燃神よ。昼が過ぎたが飯はまだかの?」


始めまして!!LILYと申します。
ここの断神のおじーちゃんに一目惚れ致しまして、描かせてもらいました。
PCで絵を描くことに慣れていないもので、雑さが目立ちますね…(反省)ですが、とても楽しく描けました!!
迷惑でなければ、また参加させていただきます。

これからも陰ながら応援しておりますので、頑張って下さい!!


NAME : 田宮@管理人   MSIE 5 / Mac
TIME : 2007/06/04 (Mon) 02:53
いらっしゃいませ、投稿ありがとうございます!
レス遅くなりまして失礼しました;

痴呆じーさまありがとうございます(笑)
つぶらな瞳がかわいいですねv
燃神相手だと普通にご飯をもらえそうな気がしますが
先日友人Wさんと話し合った結果「あめ玉と偽ってビー玉をよこすのではないか」
という結論に達しました。
あめ玉を噛むという事を思い付かないタイプだと思います。
歯は………前歯はあると思うんですが…げっ歯類的に…。

なにはともあれありがとうございました!

 

No.54 弓神&桜花三神(&壁神&濡神) NAME : W / TIME : 2007/05/14 (Mon) 12:55
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)

桜花三神はとても仲がいい兄弟である。
そのこととは特に関係がないが、彼らの住まいには開かずの間がある。
開かずの間である。
でもたまに開く。そして開いたときには碌なことがない。

バキバキメリメリと天井を突き破る音が響いて蓮神と蔦神は肩を竦めて顔を見合わせた。
「咲兄…」
「今度はどう…」
同時に背後でギギイと音がした。
この止まない嫌な予感から逃れる術はもうないことを彼らは悟っていた。
何故音がした瞬間に家を飛び出さなかったのだろうか。
快活な彼らには珍しく、心から後悔した。

恐る恐る振り返ると開かずの間が開いていた。
つぎはぎだらけの扉がギイイイと不吉な音を立てて自動で全開になった。
どういう仕組みになっているのか兄に訊ねたことはない。
扉の中でくるりと振り向いた咲神は弟たちに向かってにこりと笑った。
「見たな?お前たち」
蓮神と蔦神はそのまま踵を返そうとした。
「い、いや何も…」
「見てないッ、何も見てないよウンほんとに」
「じゃあ俺たちはこれでッ」
咲神の笑顔が恐ろしかったが、逃げることはできなかった。
いつの間にか真後ろに来ていた兄にがっしりと肩を掴まれて、蓮神と蔦神の顔が引きつった。
「まあまあ、見たなら入って行くといい。ちょうどおやつが出来たところだし」
「や…あの」
「咲兄〜僕たち今から遊びに〜」
咲神はちょっとたしなめるように言った。
「後にしなさい」
蓮神と蔦神は絶句した。
「…ッていうか、アレ何〜咲兄〜!部屋に生えてるアレ一体何〜!!」
「おやつに決まっているじゃないか」

開かずの間は咲神の私室である。
いつも優しい兄があの部屋から出てくるときは人が変わる。
あの部屋にいるときの兄に弟たちは自分からは決して声をかけない。
部屋はある程度の面積は確保されているはずだが、置いてあるものはさまざまな形の硝子製の瓶や、謎の薬品、大量の植木鉢等でいつも足の踏み場もない。
その、いつもは開くことのない部屋の真ん中に大木がそびえていた。
天井を突き破って生い茂る木は見たこともないものだった。
幹にびっしりと真っ赤な実がついていた。何故か小さく「ギャ」「ギャ」と鳴くそれを見て、蓮神と蔦神の背筋に悪寒が走り抜けた。
「い、いや〜だ〜!」

「というわけなんだ」
「咲」
咲神は弓神をニコニコとみつめている。弓神は舌打ちした。
「何がさ。説明するなら最初から最後まで全部しろよ!面倒だからって省略して『というわけ』で済ましてどうするんだよ。蓮に蔦、お前らも一体どういうつもりさ!」
蓮神と蔦神が半べそをかいて兄の背中に隠れた。
「だって〜、咲兄が慈母の危機かもしれないからユミユミを呼んできてって言うんだもん〜」
「渡りに船、じゃなくて僕たち言われたとおりにしただけだもん!」
「慈母が大変だ!」と大騒ぎする蓮神と蔦神に連れられて弓神が慌てて咲神のところへ駆けつけると、慈母の姿はどこにも見えなかった。咲神に「よく来たね」と歓迎され、お茶を振舞われてつい口をつけてしまい、やっと我に返ったところだった。
「何なんだよだからその危機って!」
「うんうん。今から危機になるかもしれないから」
「あいまいな話で人を呼ぶなよ…」
咲神はそれには笑って答えなかった。
「咲兄…本気?」
笑顔で頭を撫でてくる兄の顔を、蓮神は不安げに見上げた。聞くまでもなく兄が本気なのは分かっている。
「でね、ユミユミが気に入ってくれたら慈母にあげようと思って」
咲神が開かずの間から持ってきたかごを見て弓神は息を呑んだ。
「さ〜みんな、おやつだよ〜」
確かに外見が既に危機だった。
かごにつみあがった真っ赤な実は全て寂しげな中年男性の顔をしていた。
「ギャ」「ギャ」と思い思いに鳴くそれが、一斉に蓮神と蔦神と弓神の方向を向いた。
恨めしそうな目が追いすがる。咲神は植物しか作らないから、動物ではないことは分かっている。
しかし気持ち悪い。ものすごく気持ちが悪くてしょうがない。
「なかなかかわいいだろう?食欲をそそる赤で色を統一してみたんだけど。ユミユミどう?」
少し得意そうな咲神の顔に三人そろって声もなく固まった。
「…これを慈母に?」
弓神は動悸が治まってからやっと口を開いたが、声が震えている。
弟たちは手を取り合ったまま、物も言えないようだった。
「そうそう」
「…僕が気に入らなかったら?」
咲神は少し首を傾げてぽんと手を打った。
「もったいないから、やっぱり慈母にあげに行こうかな」
弓神の肩が怒りで震えた。
「危機も何もお前が今から作る慈母の危機なんじゃないかよ。大体僕が食べる意味はどこにあるのさ!」
「ユミユミは心配するんじゃないかなと思って」
咲神の思わせぶりな間に弓神がたじろぐ。
「な、何?」
「え、慈母の心配しないの?」
「し、心配なんてするわけないだろ!いちいちお前までユミユミって言うなよ」
「そうだよね。ユミユミがさ、こんなものを慈母の食べさせる前に毒見みたいなことをさ、やるわけないよね」
そう言いながら咲神はさりげなく弓神に真っ赤な実を渡した。
弓神は何気なく受け取ってしまい、はっと眉を顰めた。
「何渡してるのさ…」
「ん?まあ味見だけでもしてくれたらいいじゃない」
「言ってることがなんか矛盾してないか?」
「どこが?」
咲神は弟たちにも赤い実を手渡す。
弟たちは素直に受け取る。絶望的な目で手の中の果実(※おじさん顔)をじっと見つめた。
「ギャ」と鳴くおじさん顔(※寂しげ)の果物をどう食えというのか。まずどこに歯を立てろというのか。
と思っていたら弓神が叫んだ。
「どう食えってのさ!」
「僕は食べられないものなんて作らないよ」
「じゃあまともに食べられるものを作れよ!」
「味は保障する」
「そういう意味じゃないよッ」
咲神が口を尖らせた。機嫌を損ねたらしい。
「じゃあもういいよ。食べないなら全部慈母のとこにもっていくから」
慈母は咲神が何を持っていってもきっと全部食べてくれるだろう。
弓神は瞬時に判断した。
こんなものを慈母に食べさせることなどできるものか、難癖つけてでも阻止しなければならない。
「た、食べないとは言ってないだろッ」

咲神は必死の弓神をじっと見つめて、それから弟たちに視線を移した。
半泣きの蓮神と蔦神はおじさんをそーっとかごに戻そうとしていた。びくりと肩が跳ねる。
「ヒッ…!」
「食べるよ…食べるから〜!」
咲神に無言で見つめられ、三人は観念した。
目をつぶって深呼吸する。
「せ〜のッ!」
弓神の掛け声で口をあけ、おじさん目掛けてかぶり付いた。
おじさんは「グエ」とうめき声を上げたが、三人は必死で知らない振りをした。
そして、飛び散る果汁。染まる視界。
口の中は瑞々しいしゃっきりした歯ざわりとともに甘い果汁が広がった。
微かに酸味があり、甘さの割りにはすっきりとした口当たりで、いくらでも食べられそうだった。

蓮神と蔦神は目を開けたが、前が真っ赤でよく見えない。
「おいし〜い!」
「咲兄さすが〜」
兄が保障したおじさんの味は極上だった。
蓮神と蔦神は、齧られて片目だけ残ったおじさんの無念の表情などもう気にならなかった。
二人の美徳は割り切りの速さと見た目で物事を判断しないことである。
彼らの頭の中では、おじさん顔ごときでこんなにおいしいものをあきらめるだなんて!と切り替わっている。
有り体に言えば蓮神と蔦神は味に屈した。
手元にある残りを口に放り込み次に手を伸ばす。
「お前たち、とりあえず顔を拭いてからにしなさい」
咲神は弟たちの顔を布でごしごしと拭いてこすった。
布が真っ赤に染まる。
「咲〜…」
咲神は顔を真っ赤に染めた弓神にも布を渡した。
「あ、ごめんごめん。先に渡せばよかったね」
「何だよ…これ」
弓神が顔を手で擦るとべっとりと赤い果汁が手についた。これは果汁というよりも――。
「果汁、血糊風」
弓神が乱暴に顔を拭った。
頭を振ると拭いきれていない赤い果汁が銀色の髪の毛の先からぽたぽたと滴り落ちたが、弓神は構わなかった。
「果汁を血糊にする意味がどこにあるのさ!」
「意味?そーだなあ、楽しそうだなあとそれくらい?」
しれっと言い放った咲神に弓神は言葉を失った。
蓮神と蔦神は両手におじさん顔を持って噛り付いている。
二人とも飛び散った血糊風果汁で既に全身を真っ赤に染めていた。部屋に散った果汁も相まって、まるで猟奇殺人現場のような趣になっている。
「ぶしゅって飛び出てびっくりするけど面白いよー」
「そしておいしいよ〜咲兄すご〜い」
「ユミユミももっと食べなよ」
そう言いながら二人はあっという間にかごを空にした。
顔を洗ってくると言って家から出て行った二人を目で追って、弓神は息を吐いた。
この食後の惨状はともあれ、とりあえず慈母の口にこれが入ることなくこの場で全部なくなったことに安堵して、手に持ったままの食べかけを口に入れた。
味は文句つけようがないのが本当に忌々しい。
舌打ちして顔と頭を適当に拭い、布を咲神に投げ返す。
「じゃ、一応ご馳走様とは言っとくよ。じゃあね」
そういい捨てて立ち去ろうとした弓神の肩を咲神の手ががっしりと掴んだ。
「いやあユミユミ、気に入ってくれたみたいでよかったよ」
弓神は嫌な予感がして、振りほどこうとしたが、肩に食い込む手の力がますます強くなっただけだった。
「気に入ったわけじゃ…」
「食べてくれたじゃない」
「食べたからって気に入ったわけじゃ…」
咲神が少し沈んだ声を出した。
「おいしくなかった?」
「…」
味はよかった。ただしそれを認めるのがしゃくにさわって、弓神は黙り込んだ。嘘をつくのは性分ではない。
「というわけで」
「『というわけで』じゃないよっ。何も言ってないだろ?どこに連れて行くんだよっ」

「というわけでお前たち、ユミユミと一緒にこれを慈母のところに持っていって欲しいんだ」
咲神は開かずの間にそびえる大木の前で、弟二人と確保したままの弓神に向かって言った。
大木の根元におじさん顔の真っ赤な実が山盛り入った縄付きのかごが三つおいてある。
一斉に恨めしげな視線を向けてくるおじさんに弓神の顔がひきつった。
「食べた分で全部だったんじゃ…」
「そんなことは言ってないよ」
木を見上げていた弟たちも同調した。
「僕たちも言ってないよ〜」
「ね〜?」
「そもそも何で僕が行かなきゃなんないのさ!咲が行けよ!」
声を荒げるとおじさんたちの視線が一斉に弓神に集まった。味はともかく本当に気持ちが悪い。
「今度は七色のおじさんを作ろうかと…」
「何のためにさ!」
咲神が首を傾げて言った。
「…一本で七度おいしい?」
「おいしいわけがあるか!!」
弓神は本当に苛々した。どうして咲神の楽しみのためにここまで自分が苦労してやらないといけないのか。
しかしここで弓神が本気で拒否すると、このとんでもない果物が慈母の口に入る確率がこの上なく高くなってしまう。
捨ててやる。絶対蓮神と蔦神を途中で言いくるめて途中で全部捨ててやる。
決心した弓神はかごに無理やり杵を突っ込み乱暴に背負った。
「あ、後で僕も慈母のところに行くから、途中で捨てないでね!」
「ユミユミ待って〜!」
「わわっ、おじさんが落ちるう〜!」
絶っ対に捨ててやる。
弓神は固く決心して三兄弟の家の扉を荒々しく閉めた。

*******

「咲ちゃーん!」
壁神が向こうから一生懸命走ってくるのが見えて、咲神は微笑んだ。
息を切らす壁神の髪の毛の鈴がりんと音を立てた。
「…あのね、今日は濡のおねえちゃんとあそんでもらってるの」
後からやってきた濡神は少し済まなさそうな顔で言った。
「私もご一緒してもよいかしら」
咲神は笑ってかごを二人に差し出した。
「壁ちゃん、もちろん濡神さんも、どうぞ。これ作ったの」
かごの中身はおじさん顔の実と同じものだが、顔がついていなかった。
つまり普通の赤い木の実だった。
歯を立てても血糊風果汁は飛び散らない。つまり普通だった。
普通があるなら最初からそれを出せと弓神に怒られそうだが、それでは咲神は楽しくない。
しかし味はよくできたので、こっそりと壁神用を作ってみた。そして七色のおじさんに取り掛かってうっかり忘れる前に渡しに来たのだ。
「おいしーい…」
「ほんとに…」
濡神と壁神の賞賛に咲神は笑顔になった。
喜ばれるのは純粋に嬉しい。

二人と別れて、咲神は大きく背伸びした。
「よし、帰ったら七色のおじさんだ」
こんなにうきうきする咲神は大変に珍しい。
彼が年相応に見えるのは実験のときだけである。

そして実験結果については、味は保障するが、その他の保障は一切しない。

――――――――――

こんばんは。副題「マッドな兄」です。
咲兄とユミユミがちょう仲良しで書いててちょう楽しかったです。
ユミユミ普通にいい人で脳内の想像だけで泣けてきます。

子供たちがスイカ食べてる絵の、咲兄の持ってるスイカはグレープ味とハワイアンブルー味って信じてます☆
子供たちはかわいくていいですね!


NAME : 田宮@管理人   MSIE 5 / Mac
TIME : 2007/05/15 (Tue) 07:25
酷い話ですね!(大喜び)
おじさん(顔の果物)食べてる絵面想像したらめっちゃホラーです。そんな大神はいやだ。
じじいチームは蘇、大人チームは凍、子供チームは弓が受難担当なのな…(ぶわわっ)
前者二人は「オイシイからいいじゃん★」って言えるけどユミユミには強く生きて欲しいです。

青いスイカはハワイアンブルーよもちろん★
紫はもしかしたらミキプルーン味かもしれない。

 

No.53 弓神 NAME : 奈緒 / TIME : 2007/05/10 (Thu) 00:39
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322)

IMG_000053_1.jpg ( 34 KB ) by Unknown 初めまして、奈緒と申します。
大神リンク様から参りまして、何度か拝見させていただいています。

こちらの弓神様が大好きで、描かせていただきました。
もともとうさぎ好き故に弓神様贔屓なのですが
田宮様の擬人化弓神様が見た目も中身も好みストレートで…!
もうこの弓神様しか考えられないくらいになってしまいました。
特に「弓&天」のイラストが和やかで可愛くて大好きです。

絵板は久しぶりで思うとおり描けなかったのが心残りですが、
愛をたっぷりこめさせて頂きました。
描かせていただいて有難うございました。

今後も応援させていただきたいと思います。
失礼致しました。


NAME : 田宮@管理人   MSIE 5 / Mac
TIME : 2007/05/15 (Tue) 07:14
いらっしゃいませ、投稿ありがとうございますv

ひょええええびっくりするくらい綺麗な弓神ですね…!見返り美少年!
弓神に対する愛とこだわりが目に見えるようですっていうか実際見えてますよね(笑)こぼれんばかりです。
弓神贔屓の方に気に入って頂けて嬉しいですv

ていうかこれで本調子じゃないなんてそんなまさか…!
かくなる上はこの絵版で調子を取り戻されるとよろしいかと。
つまり、またどうぞ★(欲望だだもれ)


NAME : ジッちゃん* HOME   NN 4 / OTHER
TIME : 2007/05/29 (Tue) 17:08
う、うまいっすねぇー!!感動しました!儂もこんなにうまく描けたらなぁー・・・。
 

No.52 撃神 NAME : マチ / TIME : 2007/05/08 (Tue) 12:57
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)

IMG_000052_4.jpg ( 26 KB ) by Unknown はじめまして、いつも楽しく拝見させていただいています。マチと申します。
こも様の擬人化筆神さまはかっこよくて可愛くてみんな大好きです!!個性派!みんなでどんな日々を送っているのやら妄想がつきません。今回は中でも好きな撃神さまを描かせていただきました^^断神さまも大好きですー
では、また参加させていただきたいです。素敵な企画ありがとうございました!

NAME : 田宮@管理人   MSIE 5 / Mac
TIME : 2007/05/15 (Tue) 07:19
いらっしゃいませ、投稿ありがとうございます!

うおおめっちゃかわいいですね…!
個性的な絵柄とふんわり柔らかい色使いで、
全体的に凄く春めいてあったかいかんじがします。大好き…!!
素敵な撃兄さんありがとうございましたvvv
断神もお好きならば是非!是非!!(こら)

 

No.51 弓神&壁神&桜花三神 NAME : W / TIME : 2007/05/08 (Tue) 21:28
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; (R1 1.5))

弓神は胡乱な目つきになって足下に転がるソレをつま先でつついた。
腰の高さほどもある大きな楕円形の白い塊である。弓神は足に伝わるぷにょっとした感覚に眉をしかめた。
「弓ちゃん?」
意識を集中していたために突然後ろから話しかけられて飛び上がるほど驚く。
弓神は動揺こそ見せなかった。壁神が全く足音をさせないのはいつものことだっだが、お前が悪いとばかりにきつく睨む。
「…猫が何の用さ」
壁神は些か怯んだものの、首を傾げた。
髪につけた鈴がちりんと軽やかな音を立てる。
「何って…あの、それなあに?」
「僕にわかるわけないだろ」
弓神が言った途端に壁神の瞳がじわりと潤んだ。
濡神ほどではないが壁神も涙もろい。
弓神のきつい物言いへの反応は筆神によっていろいろだが、大体二通りである。
一方は真に受けて、こうやって泣いてしまうか、傷ついて落ち込んで戻ってこないかとなり、もう一方は、全く動じず返って暖かく見守ら
れてしまうか、構い倒すきっかけにされてしまうかとなる。
例外は断神と蘇神のじじいである。反応が全く読めないし、弓神とはそもそも大した関わりもない。

壁神が下を向いて本格的に泣き出すところで、後ろからぴゅうっと口笛が鳴った。
「い〜けないんだユミユミ〜」
「泣かしちゃった〜」
「撃兄に言ってやろ〜」
「壁ちゃん大丈夫〜?」
弓神が振り返りざま無言で杵を振ると、とんぼをうった蓮神と蔦神がくるくると宙返りですとんと着地した。
「で、どうしたの?」
「分かってないくせに口出しするな!」
弓神は左右対照の角度に首を傾げた二人の頭の高さで杵を振り抜いた。しゃがみこんだ二人の頭上を音を立てて杵が掠める。
「ひゃっ」
反射で首を縮めた壁神の涙が止まった。
単なる偶然だが、それを見た蓮神と蔦神がぴょんと立ち上がって手を叩く。
「ユミユミかしこ〜い」
「でも乱暴だね」
「照れ屋さんだからねえ」
「うるさいよ。突然現れて何なんだよ」
蓮神と蔦神が顔を見合わせた。
「突然じゃないよ」
「僕たちコレを探してたの」
「そしたらユミユミが壁ちゃんいじめてるしさあ」
「ねー」
「で?」
全く話が進まなくて弓神はいらいらした。塊をつま先でつつくことで先を促す。塊がだんだん大きくなっている気がして弓神は顔をしかめた。
「種だよ。何の騒ぎかと思えば…」
「咲」
ひょこりと顔を出した三兄弟の長兄は弓神に睨まれた。
お前が弟たちを監督しとけよ、と無言で非難されるが、別に咲神のせいではないのでひょいと肩をすくめるだけで済ませる。

「あっ咲兄〜」
弟たちはぎくりと後ずさりした。
「お前たち、自分たちだけで大丈夫だからって出ていったくせに、いつまで経っても帰って来やしない」
「ご、ごめんなさい…」
咲神が白い塊の端から覗いている薄緑の産毛に手をあてた。
兄から淡々と叱られて蓮神と蔦神がしゅんとする。めったに見られない二人のしおれた姿に壁神がおそるおそる頭をなでにいった。
ふわふわの短い髪をふわっと慰めるように撫でられて、蓮神と蔦神はくすぐったそうに目を細める。
咲神がため息をついた。
「壁ちゃんも甘やかしちゃだめだよ」
「咲ちゃん…かわいそうよ…」
「すぐに調子にのるんだから」
「だって」
それまで黙っていた弓神が口を挟んだ。
「咲」
「何?」
「麗しい兄弟愛は水入らずでやれよ。騒ぎも何も僕はこの塊が気になっただけだしね」
弓神は全く興味がなさそうにそっぽを向いていた。咲神に面白そうな視線を向けられ弓神が僅かに身じろぎする。
「何だよ?」
「いや…じゃあせっかくだからユミユミと壁ちゃんも手伝ってくれない?」
「手伝う!」
「何で僕が…」
壁神が賛成するが、弓神は嫌そうに顔をしかめた。
「しかもユミユミとか言うなよ」
咲神が取り合わずにぽんぽんと白い塊を叩いた。ぷにょぷにょと塊の表面がへこむ。
「コレを今から慈母のとこに持っていくんだけど」
「慈母に?」
弓神の肩がぴくりと動いた。
「割って食べるの。中身はおいしいからいつも慈母にあげてるんだ」
咲神が白い塊に手をかけて転がしにかかるがなかなか動かない。
「コレはね、もの凄く大きな木の種なんだ。成長が早くて木から落ちたらすぐに膨らんで芽を出す。でもこいつは迷惑な木でさ。周りの栄養分を全部奪ってしまう。もともと一カ所に固まって生えてるからいいんだけど、よそに落ちたのは僕たちが回収するの。で、捨てるのもったいないし、いつも慈母にあげてるの」
弓神が胡散臭そうに塊を見下ろした。三兄弟の下二人と壁神がそれぞれ人差し指で塊をぷにーと突き刺す。ぽよんと元に戻る塊に指をまたぷにーと飽かずに突き刺した。
「柔らかい…」
壁神の呟きに咲神が頷いた。
「この柔らかいやつが硬い種を保護してるんだ。種を割れば、中身は柔らかくておいしいの。でもほんとに成長が早くて、僕たち三人じゃもう持てないんだよね。僕、慈母のところで種を割るから、皆で一緒に食べようよ」
「弓ちゃん…」
弓神が皆からじっと見つめられて、咳払いした。
「…今回だけだからなッ」
蓮神と蔦神が「やったあ!」と手を打ち合わせる。
壁神がほっとため息をついた。

咲神がかけ声を掛けた。
「じゃあ転がしてくからね。いい?せーのッ」
子供たちが仲良く運んできた種は、きっと慈母も喜んでくれるに違いない。

――――――――――――――――――
こんばんは。
子供たちが皆でかたまりだましい!!
というか、ユミユミ(と勝手に呼んでみる)と咲兄が微妙な距離感で仲良しだとかわいいなあ〜。壁神に皆優しいといいなあ〜。
とか色々考えます。子供たちいいよね!
(逃!)


NAME : 田宮@管理人   MSIE 5 / Mac
TIME : 2007/05/15 (Tue) 06:49
かたまりだましいかわいい!ちょうかわいい!
というわけで子供達ブーム到来ですよ。いま、時代はヤングメン。
一匹狼かなーと思ってたけどいじられるのもかわいいねーユミユミ。
というかいじられてこそのツンデレだな!私がわかってなかったよ!
気付かせてくれてありがとう(笑)
 

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