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No.29 風神 NAME : スス / TIME : 2007/01/26 (Fri) 23:25
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR 1.1.4322)

IMG_000029.jpg ( 38 KB ) by Unknown 初めて投稿させていただきます。こんばんわ。
いつか参加したい参加したいと思っていたのですが、今回勇気を出してせいいっぱい描かせていただきました。夕食などもはさんだので描画時間がとんでもないことになっていると思います。長居して申し訳ありません…!


田宮様の描かれる筆神たちがみんなかわいらしくて生き生きしていて大好きです。一番好きなのは報われない凍神様なのですが、今回は「イメージは氾王」という一文が強く印象に残った風神様を描かせていただきました。氾王は面白い人ですよね。機会がありましたら他の筆神を構いまくる風神様も見てみたいと思っていますv

ではこの辺で失礼します。素敵な企画をありがとうございました!


NAME : 田宮@管理人   MSIE 5 / Mac
TIME : 2007/01/29 (Mon) 17:36
いらっしゃいませ、投稿ありがとうございます。
風神華やかでいいですね〜V髪のなびき具合が風に乗ってる感じで素敵です。
おかまなんだけど男好きなんじゃなくて
ただ美しいものが好き、を一言で言い表すと「氾王」になりますね(笑)氾王も大好きです。
 

No.28 慈母&凍神&濡神 NAME : 音水 / TIME : 2007/01/23 (Tue) 19:11
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR 1.1.4322)

IMG_000028.jpg ( 13 KB ) by Unknown 初めまして、音水と申します。
田宮こも様の擬人化筆神で何かかいて良いという素敵企画に参加させて頂きたく、今回書き込みをさせて頂いております。
無謀すぎる感がありますが(特に絵)、軽く流して頂ければ幸いです。

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俺の司る力は、硬質で冷たい、全ての生命を凍らせる力。
彼女の司る力は、変幻自在で温かい、全ての生命を潤す力。

俺の力は妖怪達に目をつけられて、生命を凍えさせる道具として使われた。
彼女の力は妖怪達に疎まれて、癒しの水源と共に地の底へと封じられた。

氷と水、源は同じもののはずなのに、どうして俺と彼女はこうも違うのか。
いくら考えても、答えは見付からな――

ずるっ、
ずてーん

考えながら宮殿の廊下を歩いていると、俺は何かに足を前に滑らせてしまい、勢いよく後ろに転んだ
突然のことに受身を取る余裕もなくて、無様に尻餅をついてしまう。
「いっ、いたた、一体何に滑って……?」
自分の滑った場所に目をやれば、磨いた石で作られた廊下の床が水浸しになっていた。
なるほど、これでは用心していないと転んでしまう。
更にその水は、尾を引くように先へ続いていて――
「だ…大丈夫ですか、凍神さん……」
その先には、既に半泣き状態の濡神が、怯えた様子で立っていた。
濡神の髪は地を這うほど長く、その髪は彼女自身が司る水の力が漏れ出るせいで、常に濡れている。
それなのに、濡神はその髪を引きずったまま歩いてくれるものだから、彼女の歩いた後は常に濡れているのだ。
今までは害がないと思って放っておいたが、元々滑りやすい場所ではかなり危険だということが、今、身をもってして分かった。
このまま放っておいて誰かが――特にご老体が転ばれて怪我でもされた日には、十二神の代表として慈母に合わせる顔が無い。
「濡神、その髪を引き摺って歩くのはどうにかならないか? 俺は大丈夫だったが、これがもし――」
そこまで言って、俺ははっとする。
「……す…、みま…せん……」
濡神は怯えた顔のまま、ぽろぽろと雨のようにとめどなく涙を零していた。
濡神の涙腺が恐ろしいくらいに弱いのと、自分の口調が元々きつめなのをすっかり失念していたせいもあるだろうが――
ただ普通に注意したつもりなのに、俺の口調は泣くほどキツかったのだろうか?
俺は軽くショックを受けて二の句が継げずにいると、濡神の後ろからひょこっと慈母が顔を覗かせた。
慈母は泣いている濡神を見て、それから俺を見ると、何があった? という顔で首を傾ける。
だが、この状況では誰がどう見ても、俺が濡神を泣かせたようにしか見えないだろう。
現に慈母は、まだ涙の止まらない濡神の頭を、よしよしと子どもをあやすような優しい手付きで撫でてやっていた。
(――俺は、怒られるな)
俺は慈母に叱られるのを覚悟して、がっくりと項垂れる。
本当は泣きたいくらい哀しかったが、俺は濡神のように涙腺が弱くない。それどころか、感情が表情に表れてさえいないだろう。
あぁ、どうして俺と彼女はこうも違うのか。
そんな項垂れたままの俺に、慈母はゆっくりと近付き――
「……え?」
俺の頭を、濡神と同じように――まるで泣く子をあやす母のように優しく撫でた。
それから今までどこに持っていたのか、慈母は俺の手に桃を握らせる。
ぎこちなく項垂れた頭を上げた時には、心なしにか軽い足取りで元来た方へと去っていく慈母の後ろ姿が見えた。
(もしかして、わかってくれた……のか?)
叱られるとばかり思っていただけにその感動は大きく、俺は桃の礼を言うのも忘れて、ただ呆けたように去っていく慈母の後姿を眺めていた。

氷と水、源は同じもののはずなのに、どうして俺と彼女はこうも違うのか。
いくら考えても、答えは見付からない。
けれど――
慈母が俺達と共に在ってくれるのなら、答えは見付からなくても構わないと思った。

「あの……凍神さん」
控えめな濡神の声が俺を呼び、はっと我に返る。
反射的に声のした方に顔をむけると、いつの間にか泣き止んだ濡神と眼が合った。
「……慈母様は、きっと私達のこと全て、お見通しなのでしょうね」
そして濡神は、それがとても幸せな事であるかのように微笑みながら、今度は一粒だけ涙を落としたのだった。

----------

長い上になんとも半端な終わり方になってしまいましたが……ここまで読んで下さりありがとうございました。
各筆神の一人称や慈母をどう呼ぶのかが気になりましたが、今回勝手に「慈母様」(濡神)にさせて頂いてます。話し方等含めて、イメージされていたものと違ったらすみませんでした。
ちなみに、慈母から貰った桃は実は腐っていたとか、ウシワカ辺りから貰ったものだったとかいうオチをつけようかと思いましたが、更に長くなるので止めてます。(問題はそれだけでもないような)
というわけで、以前より田宮様の素敵な擬人化慈母と筆神をかいてみたかったので、このような機会を設けてくださりありがとうございます。
また用もないのに伺っては、田宮様の素敵絵を拝見してうっとりさせてくださいませ。


NAME : 田宮@管理人   MSIE 5 / Mac
TIME : 2007/01/29 (Mon) 16:33
いらっしゃいませ、投稿ありがとうございます。
素敵なお話ありがとうございました!
凍神の生真面目で不器用なところがいとおしい…(キュン)
慈母がとても「慈母」らしくて、食欲魔人なだけじゃないんだぜ、とフォローして頂いた感じですありがとうございます(笑)
拍手でのコメントもありがとうございました。
あっちはあっちでいかに笑いに走るか(=凍神をいじるか)に腐心しているところがありますので
あまりお気になさらず(笑)音水さまの萌えるように想像して頂いて構いませんよ!
 

No.27 断神です。 NAME : もっけもけ / TIME : 2007/01/19 (Fri) 22:04
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322)

IMG_000027.jpg ( 35 KB ) by Unknown 初めまして、もっけもけと申します。
図々しいとは思ったのですが、
だいぶ前からこのサイトに憧れていたので意を決して描いてみました、断神さんです。
なんか不機嫌そうになってしまいましたすいません…眠いので目が据わってるとかそんな設定でお願いします(汗
大神工房の絵、大好きです。これからも頑張ってください!
お目汚しな上に乱文で失礼しました。

NAME : 田宮@管理人   MSIE 5 / Mac
TIME : 2007/01/29 (Mon) 16:20
いらっしゃいませ、投稿ありがとうございます。
何考えてるのか読めない、これぞまさしく!な断神ですね(笑)
眠いと不機嫌で力技5割増なのかもしれません。
歩く傍若無人(被害者=昔→蘇、今→凍)
 

No.26 爆神 NAME : 田宮@管理人 / TIME : 2007/01/06 (Sat) 07:55
BROWSER : Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/125.4 (KHTML, like Gecko) Safari/125.9

IMG_000026.jpg ( 33 KB ) by Unknown あけましておめでとうございますの爆神です。
爆神の何が大変って子供たちを描くのが大変なわけで(笑)

年末ほぼ凍結状態でしたが、やっと掲示版も再稼働です。
よかったら投稿してやってくださいな。

 

No.25 断神&蘇神(若) NAME : W / TIME : 2006/12/20 (Wed) 20:37
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; (R1 1.5))

それは遠い昔の話。


類まれなる美貌だった、と申し上げよう。
そう、蘇神は美しかった。
大理石で彫り上げたような無駄のない体躯に、通った鼻梁、切れ長の目はするどく、薄い唇は堅く引き結ばれている。
真っ直ぐの銀糸の髪がさらさらと古風な鎧の背中に流れる様が美しい。
硬質な、堂々たる美丈夫である。
彼は、とにかく美しかった。
拝みたくなるほどに美しかった。

ただ、それがどうなんだ、と言われればそれまでである。


*****


鬱蒼とした森の中、彼らはちぐはぐな二人だった。
美丈夫の隣に、体より大きな剣を背負った小動物。

白い小さな顔に、どこを見ているかわからない、まばたきしたらこぼれそうな真っ黒の大きな目。
表情は全く変わらず、何を考えているかも分からない。次に何をしでかすか、予想もつかない。
つまりは小動物である。
困ったことに、小動物は蘇神より年長である。
蘇神は目上を立てる質だったが、まあ、我慢には限界もあるのである。

「腹が減ったのである」
唐突に小動物が言った。
表情は動かない。小さな口だけ小さく動く。
「断神よ」
蘇神は見もせずに答えた。
「食わずに働け」
小動物は気にせず続ける。
「眠いのである」
「後にしろ」
鋭い視線で前を見据えたまま、蘇神はゆっくりと発音した。
「この森はおかしい」
「お主の頭も」
蘇神は一瞬断神を見やって、黙って木々に視線を戻した。
「不自然だ。こんな生え方をするはずがない」

二人がいるのは、人が足を踏み入れたこともない山の奥地だった。
ごくごく一般的な明るいブナ林で、コナラ、クヌギ、シイノキなどが生えている。
つまりはどんぐり林だ。
元来日当たりのよい山林のはずが、一部分の木だけが異常にみっしりと生え、日が届かない若木が無残に立ち枯れている。
「なぜここだけ…」
真面目に首を捻る蘇神を断神が遮った。
「腹が減ったのである」
蘇神は懐から、こんなこともあろうかと拾っておいたどんぐりを取り出すと、ぞんざいに投げつけた。
「木の実でも食べていろ!」

断神は、どんぐりを受け止めた手をぱちくりと眺めて、握りしめたまま、黙って密集した木立に向かった。
本能の赴くままに欲求を満たした断神に「もっとよこせ」とか、次のどんぐりを要求されるかと思っていた蘇神は、意外な思いで断神を見る。
小さな背中は木立に分け入って、おもむろにしゃがみ込み、どんぐりを埋めた。
地面をポンポンと叩き、少しだけ満足げに見える顔で蘇神のところまで戻ってきた断神は、
「どんぐり」
と次を要求した。

「おい」
蘇神の地を這うような、それでも美声に断神は淡々と答える。
「なんだ」
自分の手にあるどんぐりを断神の目の前に突きつけた。
「これをどうするつもりだ」
「埋める」
断神はあくまで無表情だ。
「埋めてどうする」
「冬に備える」
「備えてどうする」
「さて?」
断神は首を傾げた。
そうするだけで小動物は驚くほどに愛らしい。ただし、それくらいで騙される蘇神ではない。
恐ろしい予感が胸をよぎった。
「ここはお主が埋めたどんぐりから生えた森か」
「そのようだな」
断神は平然と言ってのけた。
「やはりか」という思いで蘇神はため息をついた。
埋めるだけ埋めて、それきり忘れるに違いない。
「なぜだ」
断神が馬鹿にしたような表情になる。この上なく小憎らしい。
「木の実は埋めるものだ」
「どこに」
「ここに」
「今まで木の実はどうしていたのだ」
「ここに持ってきて、埋めた」
語るに落ちるとはこのことであろうか。

蘇神は萎えた気力を振り絞った。
「ならば断神よ」
何度目になるか分からないため息。
「ここの始末はお主がやらねばなるまい」
議論にならないのは、分かりきっている。
蘇神は、断神を責めても時間が無駄だと早々に諦め、結論付けた。

それには特に異論はなかったのか、断神は素直に鬱蒼とした木立に大剣を向けた。
「参る」
体より大きな剣を重さが無いもののように扱う小動物を、蘇神は腕を組んで見守った。ただし、気は抜けない。
断神はすべてを切り裂く慈母の剣である。
そして慈母がいないときは、自分の障害を問答無用で切り捨て御免の歩く公害である。

断神が、構えた大剣を無造作に真横になぎ払った。
密集した木立が丸ごとすっぱり切れる。
轟音を立てて倒れる木々に、蘇神の顔色が変わった。
「断神よ」
断神は聞かない。
興が乗ったのか、蘇神が止めるまもなく一瞬で木立を切り刻んだ。
自分が作り出した森の残骸には興味がないのか、あっさりと舞い上がる木屑に背を向けて、断神は言った。
「済んだ」
後にはうず高く積まれた木の切れ端の山。
蘇神はこめかみを押さえた。
「何がどう済んだのだ」
「目的は消えた。故に済んだ」
なんと横暴な、とは蘇神でなくとも思ったことだろう。

蘇神は、ニコリともしない白い小さな顔を黙って見下ろした。
そしてそのまま目をそらした。
断神はいつもの通り、冗談を言っているわけではなさそうだった。
茫洋とした大きな目がぱちぱちとまばたきする。
「何か不満があればお主がやればよい」
二人とも目を合わせない。
断神はくわっと口をあけて欠伸をした。
「後はお主がやればよいのである。我は眠いのである。ので寝る」
断神は、もう一度言うと、その場で丸くなってすとんと眠りに落ちた。

蘇神は眉根を寄せて辺りを見回した。
もうもうと立ちこめる土埃。
明るい山の一画がいっそ見事に粉砕されている。
ちょっとおかしいところはあったとはいえ、森を適度に間引きをして、活性化すればいいだけのはずが、どうしてこうなってしまったのか。
そもそもの原因は断神ではないのか。
横から早速規則正しい寝息が聞こえてきて、蘇神は軽く舌打ちする。
(このまま永久に眠らせてやろうか)

断神の言うとおりにするのは業腹だった。しかし、断神の暴走を止められず、おめおめしっぽを巻いたと慈母に思われることなど、彼の自尊心が許さない。

蘇神は嫌々、林の再生を始めた。
木屑がみるみる緑を吹いて蘇る。
ただし、元の無秩序な密森にではなく、適度に光の差し込む明るい森へ。
(これで来年、また新芽が吹くだろう)
完璧主義の仕事は、完璧である。
蘇神は少しだけ顔を緩めた。
それはともかく、断神はきっと終わったころにでも起き出して、「また、腹が減ったのである」とでも言うのだろう。
忌々しいことこの上ない。


きっと、蘇神の幸せは断神のいないところにあるに違いない。
それでも彼らは二人で一組だった。
これくらいのことは日常茶飯事だった。

断神はまだ起きる気配もない。

蘇神は、幸せになれない自分を儚んで少しだけため息をついた。


***************

若いときのおじいちゃんたちです。
「小動物」の最初の変換が「衝動物」だったんですけど、もうそっちでよかったんじゃないかな、とか。


NAME : 田宮@管理人   MSIE 5 / Mac
TIME : 2007/01/06 (Sat) 07:19
レス遅れてごめんー!(直接感想言ったけど)
なんかもうたいそう萌えました(笑)
なんだろうこのすれちがいっぷりっていうかそもそも断神は蘇神のほう向いてすらいないねコレ。
良いと思います。全面的に賛成!(諸手)
断神はこのあとボケるまで、ボケてからもまったく変わらないんだろうけど
この青い蘇神がどういうふうに達観していくのか、楽しみにしてます(意訳:続きをくれ)
 

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